ティーリーフは、センネンボクという和名があります。
ハワイでは「Ti(ティー)」(ハワイ語で『Ki』)と呼ばれ、生活には欠かせない植物として親しまれています。
古代では、ティーは神聖のものと考えられていて、その葉を笹の葉の大きさに切って整えてから編んだレイは、カフナ(神官)やアリイ(王族)階級のみに許されていたそうです。
今でもフラを踊る際に、ティーリーフの葉っぱをスカートにして踊ることで、馴染みの深いのは花よりも葉の方です。
ティーの地下茎は少し甘い食用に供され、殺菌効果のある葉は、食べ物を包んだりラウラウなどの料理にも使われます。
同じ属には、数多くの園芸品種があり、葉色や葉の模様、大きさもさまざまで、観葉植物としても観賞価値が高いでしょう。
また、ハワイではティーリーフは邪悪な霊を払う聖なる植物と呼ばれているため、好んで敷地内に植える人も多く、お店の開店時には、ティーリーフを海水に浸したものでお清めをするそうです。
スポーツの試合などにも勝利のお守りとして持参したりします。
今回のフラワーエッセンスは、奄美群島 加計呂麻島の切り立った崖の前で作られました。
これまでの明るいタッチのイメージとは違い、非常に重々しく、そして太陽法ではなく煮沸法でつくったことにも今回のエッセンスのエネルギーは関係しています。
このエッセンスには『過去』と『再生』というテーマがあるようです。
トラウマを解消し、混乱している状況から抜け出し、新たなステージで再スタートをきるための必要な引寄せを呼び起こします。
植物ノート Materia Medica
ポリネシアから伝わって来た南国の植物『ティーリーフ』は、魔除けや神事に使われる縁起のよい植物。
- 学名
- Cordyline fruticosa
- 別名
- 千年木
- 科・属名
- リュウゼルラン科コルディリネ属
- 原産地
- 南洋諸島
- 分類
- 常緑低木
- 花期
- -
- 花言葉
- 望郷・愛国心
ティーリーフは、和名を千年木(せんねんぼく)と言い、別名グッドラックプラントとも言われます。
それほど縁起の良い植物です。
ヒマラヤから東南アジアを経てオーストラリア北部まで広がっていますが、日本でも奄美や沖縄などに自生しています。
特に、庭先、道路沿い、山、畑、海岸、お墓周りなどに多く、それは、邪悪なものを払う神聖な植物であるととらえられているからです。
コルディリネの仲間は、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどに約20種があるとされています。
常緑の低木または高木で、ドラセナと混同されがちですが、肉質の地下茎があることで区別できます。
花は白から薄紫までありますが、今回フラワーエッセンスに選んだティーリーフは、赤紫色の小さな花です。
幅の広い緑の葉の中央から、スプレーのように元気よく飛び出しています。
つぼみの状態では一見地味ですが、全ての花が咲くと、赤紫の花と雄しべの黄色が対照的でとても華やかです。
ジャスミンに似た芳しい香りがします。
ティーリーフのお話
ティーリーフが有名なハワイにはポリネシア文化が根付いています。
ポリネシア諸島に住む人々が、カヌーに乗って北へ向かって航海するなかで、発見されたのがハワイ諸島と言われています。
これによって次々とポリネシア諸島からハワイへの移住が始まったのですが、その際にハワイ諸島に持ち込まれた沢山の植物の中の一つにこのティーリーフがあったそうです。
ティーリーフは、ハワイの神様Lono(ロノ)、そしてフラの神とされるLaka(ラカ)に、神聖な植物として捧げられ、神聖な力を持つシンボルでもありました。
またその葉は、宗教的なセレモニーの際にも魔よけとして用いられています。
ハワイの人々は家の回りにティーリーフを植え、魔よけとしています。
ティーリーフで編んだレイを車のバックミラーにかけたりもされています。
神事につかわれているといえば、日本の榊のようなイメージですね。
また、ティーリーフの根を煮て蒸留させたお酒『'okolehao』を作り、そしてティーリーフの若い根を焼いてデザートとして食べられていたそうです。
ティーリーフハーブの作用
【身体への作用】
ティーリーフの葉を煮た際に出た煮汁を飲むことによって、神経の疲れや筋肉の疲れを癒す効果があるとされています。 その他、若い芽と葉を煮たものを蒸した蒸気は鼻づまりに良く効くとされ、とても良い香りのする花は、ぜんそくに効くとされていました。 更にすり潰した葉は、傷の回復を促す効果があるそうです。
【肌への作用】
ティーの葉に包んで煮込み、熱く熱した石をティーの葉で包み、ホットパックとして利用しました。